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TOP : 東北応援ツアーに参加して 観光で被災地を応援!
投稿者 : admin 投稿日時: 2012-03-07 12:00:00 (1096 ヒット)

 2月11日〜13日の日程で、東北応援ツアーを実施しました。ボランティアだけでなく、観光でお金を落として東北を応援しようと、生活クラブやまがたの関係者と企画。関西から14人、山形から3人が参加しました。

 東北応援ツアーに参加しました。
 災害直後から行きたいと思っていました。ちらしを見て「(約)10万円」に「ウウッ」となりました。一週間後(少し悩んだ)申し込みました。

◆2月11日
仙台→白石→米沢
 最初の訪問地山形県米沢市は、地元の70代以上の方でさえ「こんな大雪見たことない」という程の積雪。
 被災者への支援、生活のお手伝いをしておられるコーディネーターの方たちの話を伺いました。もちろん自身も被災されておられます。阪神・淡路大震災に遭われた方で今回応援にこられている方も一人おられます。
 支援センターでの週に1回のお茶会は今も続いています。当初は主催者が全てしていた準備や片付けを、来られた方々が手伝ってくれるようになりました。参加者は女性が多いそうです。どこでもそこのところは同じですね。
 貴重なご自身のお話もして頂きました。ありがとうございました。

 同じ米沢で生活クラブやまがたが運営しているグループホーム「結いのき」とすぐ近くのデイサービスセンターに行きました。どちらも木のぬくもりがあり、やわらかなイメージ。床暖房は素晴らしい。入居されている方たちはみなさん落ちついていてほっこりされています。職員の方達と信頼し合っているのが伝わってきます。どうもありがとうございました。

 晩、上杉神社の雪灯籠まつりを見に行きました。小さな「かまくら」の中にろうそくを灯した感じです。立体的な灯籠もあり、幻想的で素敵です。歩いていてもどこも雪雪雪……積もった雪を見て「きれい」。雪かき、雪おろしを思えば「きれいね」の感想は申し訳ないの一言です。

◆2月12日
米沢→石巻→気仙沼
 2日目、生産者の高橋徳治商店(宮城県石巻市)の高橋英雄さんに会いに行ってお話を聞かせてもらいました。
 津波から逃れ、山の上にあるお寺に家族と避難しました。寝ずの番のような形で寺に避難に来ていた人たちの対応にあたっていました。

 疲労困憊に達しかけた頃、そんな人たちの中から、ひとりまたひとりと高橋さんのやっていた事を「やるわ」と手伝う声があがってきました。いつの間にか当番のようになっていきました。救援物資は届かなかったので山を降りて近くの小学校に取りに行きます。その仕事や仕分けもです。トイレ掃除も当番になって行きました。

 未曾有の被害で工場が駄目になり、従業員は全員解雇。もう自分には何も残っていないと思う時もありました。しかし避難先の人々の自主的な働きは高橋さんの「もう一度やってみよう」の思いに至る大きな力となりました。
 工場再開で高橋さんが決めた事。それは以前よりも全てで一つ上のものを作る事でした。自分の仕事は生きていく上でなくてはならないものではない。だからこそ、自分たちの作るものを待っていてくれる人たちに恩返しする為には、以前と同じものを作っていたのではだめだ。その一念で、それこそ粘って粘って粘りました。私たちの手元に届いた「おとうふ揚げ」。実は私は今回初めて食べたので「めっちゃおいしい!」と思ったのですが、以前を知っていればもっと別の感想が出たのにと悔やんでいます。
 作った人の心意気が伝わってくる食べ物にはそうそう出会えるものではありません。従業員の皆さん、本当にありがとうございます。高橋さん忙しい中現地を案内してくださりありがとうございました。少しずつ復興していってる所と、全く手つかずの所とが混在した様子は、言葉では言い表せません。この光景を毎日見ながらみんな生きているのです。
 
 夜は宮城県気仙沼の白幡さんのお話を伺いました。「将来やろうとする事の為に今から準備する事が大事だ。それがあってこその未来だ」と力強くおっしゃっていました。10年、20年、30年先を見据えた言葉です。この災害で世話役になられて約1年たっての言葉です。
 宿のお風呂に入った時、「名所めぐりと買い物してくれるだけでもいいんだよ〜。ありがたいよ〜。」とおっしゃってくれた気仙沼の人。ありがとうございます。心もからだもぽっかぽかになりました。

 最後にほとんどの集合時間に間に合わず、参加されたみなさま、本当にごめんなさい。次回は誰よりも早く……多分……かけつけます。
(吉岡裕子・都市生活コミュニティセンター会員)



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