また春がやって来ました。今年は関西では桜の開花が遅いと言われています。実際、神戸の海沿いではちょうど今、桜が見頃です(4月11日現在)。ソーシャルコート神戸北が建っている北区は海沿いに比べて気温が低く、桜もやっと開花したばかりです。冬の間に剪定した正面玄関横の桜の木もやっと一つ二つ花が開きました。
この一年、未曾有の震災と原発事故に人びとは苦しみ、いまなお命と暮らしを守るため困難な闘いを強いられています。ソーシャルコート神戸北の入居者のみなさんも被災地に義援金を送ったり、放射能汚染の心配のない神戸沖でとれたイカナゴの釘煮をプレゼントしたりと(=裏面)、思いを込めた支援を行って来ました。
さて、昨年の夏以降、入居率は9割を超えるようになり、入居者数もほぼ50名前後で推移してきました。少なかった男性も仲間が少し増え、男性陣も元気が出てきたように思います。イベントのおりも参加人数が増えた分、なかなかにぎやかになって来ました。こうして一見、「平和」に見えるソーシャルコート神戸北ですが、以前にもお伝えしたように、実は入居者もスタッフも「闘い」に明け暮れる毎日を過ごしています。何のための闘いかといえば、それは他ならぬ「命と暮らし」です。命を守り、自律した暮らしを維持していくこと、これには一時の油断もなりません。
4月からは介護保険制度が改定されました。高齢者住まい法という法律も改正されました。高齢者住まい法のほうは、「適合高専賃」ということばが無くなっただけで、ソーシャルコート神戸北の日々の「闘い」には特に大きな影響はありませんが、介護保険の改訂については、ジワジワと影響が出てくるに違いありません。要支援の方々へのサービスカット、家事などの生活援助の切り詰めなど、残念ながら悪い方の影響です。同じことですが、事業者としてのTCCの立場から見れば、そうしたカットは報酬額の減少と直結します。
とはいえ、ソーシャルコート神戸北オープンからもうすぐ5年を迎えることとなり、スタッフにも経験とノウハウが蓄積されてきています。マイナス材料はスタッフの頑張りで何とか乗り切って行けると私は確信しています。これからもみなさんの温かい励ましと御協力を心からお願いいたします。
(池田啓一・ソーシャルコート神戸北施設管理運営者・都市生活コミュニティセンター理事)
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