3月20日 宮城県石巻市へ
宮城県石巻市は津波で大きな被害を受けた街です。そこに入ったボランティアから人もモノも足りない窮状を伝える連絡が入りました。
3月20日、生活クラブやまがたのトラック2台に救援物資を満載し、米沢と神戸のボランティアとともに石巻へ向かいます。米沢からは片道4時間。生協職員は生産者の安否確認、ボランティアは避難所の現状把握と可能であれば足湯の実施。
石巻市内は、海に近づくにつれ被害がひどくなり、流された自動車、道路に横たわる漁船、倒壊した家屋と瓦礫の山、防潮堤が壊れて浸水した道路…凄惨な光景に言葉もありません。
辿り着いた小学校の避難所は、校庭と1階と体育館が津波に飲まれ、一面が十数cmの泥に覆われて、物資を下ろすこともままなりません。2階以上が生活の場ですが、廊下は泥だらけ、窓の外には津波の惨状が広がります。
地震から9日も経つのに電気も水道も断絶したまま。満足な食料の配給もなく、地震後はじめての炊き出しは8日目。これが恊働センターの手配で届いた宮崎県・新燃岳の野菜で、宮崎の被災農家からの応援メッセージが読み上げられたとき、校舎中の窓が開いて拍手が沸き起こったそうです。
まずは避難者の方々と体育館の泥の撤去にあたりました。作業が一段落する頃、自治会長の了解を得て、足湯を提供しました。会場の図書室は、2時間の間、行列が途切れることのない盛況ぶり(下写真)。
2日間山の上でたき火を焚いて過ごした男性、3日間自宅の2階で助けを待っていた女性、工場が被災し20名ほどの従業員が行方不明のままという夫妻。話を聞くばかりで、こちらからかけられる言葉もなく、足湯のあと感謝の気持ちを表すみなさんに、ただただ頭がさがるばかりでした。
今回の震災は未だ緊急救援の時期を脱せず、復旧・復興は阪神・淡路以上の困難が待ち受けます。TCCは今後も息長く、支援活動を継続します。
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