東日本大震災が起こった年の秋、東日本復興支援プロジェクト(以下支援PJ)では生活クラブふくしまの親子を招いてリフレッシュツアーを行いました。その後、親子やこどもを対象にしたツアーを夏休みや春休みに開催しています。今回は5月17日(土)〜5月18日(日)の日程で生活クラブふくしまの組合員6名を招いて、初めての企画、大人のリフレッシュツアーを開催しました。
この3年間、支援PJでは生活クラブふくしまの組合員の子どもの短期保養と甲状腺検査セカンドオピニオンを大きな目的としたリフレッシュツアーを行ってきました。しかし震災から3年が経ち、次は大人のためのツアーも必要、と今回の企画を実施しました。
1日目はNPO観光ボランティア協会ガイドの方の案内で堺市内を散策しました。茶人、千利休にゆかりのある史跡、旧跡をめぐり、最後にお茶屋さんがやっているカフェでお抹茶や甘味で一服し、お茶づくめの一日を過ごしました。
夕食交流会では、福島では口に出せない放射能汚染への不安や、震災直後の暮らしぶり、今の現状やこれからのことなど、大人同士じっくりと話すことができました。子どもの前では言いにくいことや、家庭の中では当たり前のことも、日常を離れると見えるものもあるようで、大人版のリフレッシュツアーの必要性を感じました。
2日目は「美の追求 京都散策」ということで、昨日に引き続き千利休ゆかり場所を尋ねました。祇園から高台寺、二年坂、産寧坂を経て清水寺へ。ツアー参加者は京都らしい街並みの残る東山に「高校の修学旅行以来だわ。」と何十年ぶりに訪れた地に笑顔いっぱいでした。また、両脇に並ぶお土産屋さんに足が止まり、帰りを待つ家族、生協の同じ班のメンバー、近所の方へのお土産を選んでいる様子を見ていると、「帰る楽しさ」もこのツアーを企画したことで味わってもらえたと思いました。
1泊2日の短い期間でしたが、いろいろな話をする中で次に必要なことがわかり、中身ある時間を過ごすことができました。
【参加者の感想】
・夜の懇親会では、共通の問題意識を持った方たちと話ができてとても有意義でした。また、同じ福島に住んでいるもの同士でも問題に対して温度差を感じ、なかなか話せないことも聞いてもらうことができました。
・次の世代に何を残したらいいものやら、問題は山積みです。でも食でつながり、皆の心が通じていたら何も恐れることはないノダ、と思える旅でした。
(生活クラブ都市生活・都市生活コミュニティセンター理事・小玉智子)
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