愛される事業所を目指して
W.Coあしすと武庫之荘 半田典子
地域の福祉に貢献できる場を自分たちで作り、メンバー一人一人が自分らしく働きたいとの思いでワーカーズコレクティブあしすと武庫之荘を立ち上げ、今年13年目を迎えました。
今年度も昨年に引き続き「地域のネットワークを大切にし、愛される事業所を目指します」という活動方針のもと、利用者や家族の思いを大切にし、その方らしい生活を支えるケアができるようメンバー一丸となって頑張りたいと思います。
その中で私たちが力を入れてきたことの一つが身体介護勉強会です。この勉強会は単に技術を学ぶのではなく、生活全体に目を向け、自然な体の動きを引き出すことや生活の場面に応じて良い姿勢を保つことで、その方の望む生活を実現しようというものです。「武庫之荘のケアを良くしたい」との思いで、地域の他事業所にも声をかけ、一緒に学ぶことで「考え方」を共有しスキルアップにつなげることができました。今年度も年4回、より実践的な内容の勉強会を計画しています。また、武庫之荘地域にお住まいの方たちとのつながりを大切にし、発信することも続けていきたいと思います。昨年は補聴器の勉強会を開きました。今年度も地域の方たちにお声かけして年2回介護教室を開催する計画です。
今年の総会では、生活クラブ生活協同組合都市生活の山下理事長、都市生活コミュニティセンターの林理事長から「自分たちの地域の福祉は自分たちで担いたい」「これからの福祉は地域のネットワークが重要」というメッセージをいただき、思いは同じだと感じました。
私たちはワーカーズとしてメンバー全員で知恵を出し合って事業運営のことも考えていかなければなりません。しかし私たちだけでは小さな力です。生活クラブ都市生活、都市生活コミュニティセンターと共にこれからの高齢者福祉のことを考え前進していければと思います。
そして何よりも日々のケアを大切にし、地域で信頼され愛される事業所を目指し続けたいと思います。
「利用者様の為に」を忘れず
W.Coあ・し・す・と 内橋ゆかり
あしすと垂水が発足し14年目を迎えました。垂水・武庫之荘の合同総会も6回目になりました。
この1年は非常にしんどい面もありました。2年前には介護保険制度の改定があり、援助時間が短縮されました。最近は30分という短時間で、しかも援助内容は濃いというお仕事の依頼が多く、ヘルパーへの心身への負担は今まで以上に増しました。
厳しい状況の一方で、昨年度の後半にはあしすと出身のケアマネージャから新規のお仕事を多く頂くことが出来ました。以前からの仕事ぶりを評価頂いてのことです。
仲間も一人増えました。経験10年、しかも若い介護福祉士さんです。
私たちメンバーは、あしすとの想いである「利用者様の為に」という考え方を、決して忘れているわけではありません。
各々が過去を振り返り、そうして新しく迎えるこの1年をどのように取り組んでいくべきか、これからのあしすとの未来をどうしていくべきなのか、皆が真剣に考えていかなくてはならないと思います。
2014年1月17日、阪神淡路大震災が起きて丸19年を迎えました。諏訪山ビーナスブリッジにて早朝追悼式が行われ、地震発生時刻5時46分に黙祷を捧げました。
神戸市勤労会館に於いて10時から行われた【1.17市民追悼のつどい】では、10人の僧侶による声明と琵琶との音楽法要が厳かな中にも心に染み入る供養の祈りが捧げられ、続いて献花の代わりに「神戸希望の鐘」を参列者全員で撞いて冥福をお祈りしました。
最後に福島県郡山市からの避難ママである森松明希子さんからの訴えがあり、東日本大震災による福島原発事故放射能汚染で強いられた現状を涙ながらに話されました。
昼食を挟み、午後からは【1.17と3.11をつなぐ会】が開かれ、2つの大震災に関わる被災者も支援者も一同に会した情報交換と交流の場となりました。1.17の被災者は今までの経験を、良かった事は継承し、辛く悔しく悲しい同じ思いはしないようにと誠心誠意伝わるように丁寧に話しをされていました。
また3.11の避難者の方は遠くは京都からも来て下さり、参加した方それぞれの今を話され、全員が一人ひとりの現状を知る事となりました。
1.17関係者は今までの経験をこれから歩む3.11避難者にしっかりと伝えよう!という気持ちが高まり、それを受け3.11避難者は必死に聞き入る姿が印象的でした。この日から、1.17と3.11は繋がりました。
終了後、メール交換や名刺交換があちらこちらで行われ繋がりを作っていました。どちらもついて回る住宅問題や訴訟問題などお互いに手を携えて進んで行ける!と思える大変貴重な日となりました。
最後にポーアイ第3仮設住宅自治会長だった1.17市民追悼のつどい実行委員長の安田秋成さんが綴った言葉を紹介します。
『福島の戦いは 人類を守り 人類を救う戦い』1.17市民追悼式
理事・岡部眞紀子
12月27日、ソーシャルコート神戸北で年末恒例のもちつきが行われました。地域の自治会のみなさんや生活クラブ都市生活の組合員の協力を頂きながら段取りを進め、10時頃には最初の餅をつき始めます。
ソーシャルコート神戸北と同じ敷地内にある保育園の子どもたちも参加し、大人たちに手を添えられながら大きな杵を微笑ましく振り下ろしていました。ソーシャルコートの入居者のみなさんとスタッフは、屋内でつき上がった餅を丸める担当。中にはつき手に立候補される方もいらっしゃいました。スタッフの見守る中、出来たてのお餅をみんなで召し上がり、大いに盛り上がりました。
この1月17日で阪神・淡路大震災から20年目に入りました。
特定非営利活動法人法人都市生活コミュニティセンターは、当時「都市生活現地救援本部」として発足し、友好生協をはじめ生産者や多くのみなさまの支援を頂き、今日に至っております。
震災直後は安否確認・炊き出し・青空市に始まり、リフレッシュツアーと活動の幅を大きく広げました。
中でもボランティア「すまいる」の活動は、仮設住宅が解消され、復興住宅で暮らし始めた人々に、「すまいる喫茶」として、コミュニティの場の提供を現在に至るまで続けています。
これはひとえに阪神・淡路大震災の事を忘れてはいけない……という想いで活動が続いていたからです。忘れてしまってはいけない!被災された方達に寄り添っていたい!という想いがあったからです。
2011年に東日本大震災が起こった時、福島の方達に私達だからこそ出来る活動があると「リフレッシュツアーin関西」「青空市への支援」を始めました。組合員のカンパがあってこそできる活動です。
生活クラブふくしまは生活クラブ都市生活と同じように震災で被災した生協です。生活クラブふくしまの組合員の方達も私たちと同じように、「この震災の事を忘れないで欲しい!」と言っておられます。今年度もひき続き私達にできる事を行っていきたいと思っています。
震災の時、ボラティア活動で始まった仮設住宅に対する取り組みから、孤独死を目の当たりにし、高齢者に対する取り組みが必要であるとの認識を新たにし、介護保険事業に取組みました。
都市生活ヘルパーステーション「あ・し・す・と」「あしすと武庫之荘」に続き、昨年は念願の「あしすと神戸北」事務所を開くことができ、現在は3事業所で活動しています。
団塊の世代が高齢者の仲間入りをし、高齢化率は毎年上昇するばかりです。
「高齢社会」を正面から向き合って考え、安心して暮らせるたすけあいのしくみとネットワークを作るために、地域に根ざして、共に学んでいきたいと思います。
特定非営利活動法人都市生活コミュニティセンター
理事長 林 佳子
「老化」につきあい、長く「健康」な時期をすごすために
耳にタコが出来るほど聞いてきた「高齢社会」。
今回お招きする鈴木隆雄さんは、我が国の長寿科学研究の総合拠点の国立長寿医療研究センターの研究所長。不安をあおる宣伝や怪しげな健康法があふれる中、冷静な分析で「老い」の実態を明らかにしてきました。昔より元気な今の「高齢者」。女性と男性で違う老化の進行。メタボ対策が役立つのはいつまで? 介護予防は何を目指すのか? ピンピンコロリは現実的なのか?
誰もに訪れる「老い」の時期に、「質の高いくらし」を送るための基礎知識を、研究者の科学の視点で分かりやすく説いていただきます。
講師:鈴木隆雄氏(独立行政法人 国立長寿医療研究センター研究所長)
日時:2014年2月1日(土) 13時半〜15時
会場:私学会館(302+303号室) ※JR元町駅東口より北へ徒歩2分
定員:100名 ※定員となり次第締め切らせていただきます。
参加費:無料
お申し込み・お問い合わせ:
お申し込みはご面倒でも下記連絡先までお電話願います。お問い合わせも同様です。
★都市生活コミュニティセンター TEL:0798-36-6679