兵庫県の公立中学校には、2年生全員が一週間社会に出て職場体験をする「トライやるウィーク」という取り組みがあります。すまいる喫茶も神戸市中央区で活動するボランティアグループとともに受け入れ先の一つになっています。
今年は男女3人ずつの6人の港島中学2年生がトライやるにやってきました。それぞれの想いで一生懸命取り組んでいました。ただ年々生徒たちに気迫が感じられなくなっているのを感じていました。
トライやる・ウィークがスタートした当初から指導ボランティアとして関わり続けている一人として、今年トライやるのスタートの趣旨が違っている現実を知る事となりました。
スタートしたきっかけは16年前の須磨事件で、犯人が中学2年生だったという衝撃的な事件に社会全体で不安定なこの中学2年の時期を見守っていこう、という事でした。
この時携わった先生はもちろん保護者、そして受け入れ手の地域もみんなが手探り状態でやっとスタートに漕ぎ着けたのです。
今回、阪神・淡路大震災がきっかけと思っている生徒、そして保護者、更に教師がいる事に唖然とし、これはきちんと事実を伝えるべき!という思いに達しています。
そう感じるのも,参加する生徒たちの気構え・心構えを強く感じる事ができなくなってきているからです。中学生を見守る立場の大人は,この貴重な時間を大切に思い全力投球で中学2年生に向き合い、そしてそれを生徒たちは真剣に受け止めて学び、お互いの思いを一致させて貴重な時間となるようにする事だと思います。
初めから知っている者として中学2年生のためにトライやる・ウィークを学校・家庭・地域が寄ってたかって貴重な5日間にしなければいけないと想いを新たにしました。
(ボランティアグループすまいる・岡部眞紀子)
6月15日に西宮市市民交流センターで都市生活コミュニティセンター(以下、TCC)第12回通常総会が行われました。正会員総数36のうち30名が出席しました(書面議決含む)。審議は以下の4つの議案について行われ、全ての議案が可決承認されました。
◆第12回通常総会議案
第1号議案 2012年度事業報告及び活動計算承認の件
第2号議案 2013年度事業計画及び活動予算決定の件
第3号議案 常勤役員退職慰労金規定承認の件
第4号議案 役員の選任の件
2012年度の総会で退職金制度の整備についての質疑があり、理事会で議論を進めて、職員に対しては2012年度の後半に制度を創設しました。今回の総会では常勤役員の退職慰労金規定を提案し、承認頂きました。
また今期は役員の改選期で、理事と監事の選任を行いました。
◆2013年度計画のあらまし
福祉事業部門では2013年度も訪問介護と施設の2本柱を維持していきます。
◎介護保険事業
介護保険事業は2012年度に介護報酬の改定がありました。これにともなって支援内容の見直しを行いました。2012年度の訪問介護事業のサービス提供時間の合計は16,248.7時間で、前年度から2,740時間の減少となった一方、利用高は472万円増加し、6,513万円となりました。
2013年度は従来どおり、介護福祉士、居宅介護支援専門員の資格取得をすすめ、地域の関連団体との連携をはかり、より強固な運営基盤を構築します。新設した「あしすと神戸北」では「ソーシャルコート神戸北」と周辺地域のサービス提供を担い、「あ・し・す・と」では懸案の居宅介護支援事業所の開設を準備します。
◎施設管理事業
6年目に入った「ソーシャルコート神戸北(サービス付き高齢者向け住宅)」運営事業は、2013年2月より日常生活支援に加えて施設管理も受託しています。入居者の方々へのトータルなサービス提供を行い、引き続き9割台の入居率を維持し、安定化に努めます。
◎ボランティア部門
2011・2012年度に引き続き、生活クラブ都市生活・エスコープ大阪と3者で「東日本大震災支援プロジェクト」を持ち、両生協の組合員活動と連携しながら、東日本大震災の救援活動を行います。
地域でのボランティアの取り組みとして、神戸市中央区の復興住宅HAT神戸脇の浜住宅および同区ろっこう医療生協東雲診療所で、ボランティアグループすまいるによる「ふれあい喫茶すまいる」の活動を継続します。
ミュージックセラピーグループ・ハーモニーにより、高齢者等のリハビリテーションや自己実現を援助するためのミュージックセラピーのセッションを行います。ミュージックセラピーボランティア養成講座を開講します。
◎2013年度からの新たな取り組み
相互扶助の視点から、「シャンシャンの会」を起点に、セルフケアの活動の取り組みを始めます。講演会や講座の開催を行なっていきます。
将来事業検討委員会の報告に基づく展開を進めていきます。
認定NPO法人の要件を整え、2014年度内の認定を目指します。
◎都市生活コミュニティセンター役員
役員の選任では松井初代氏を新たに理事に迎え、小副川久代氏が理事を退任しました。
理事長:林 佳子、副理事長:佐々木 京子、理事:池田 啓一、石川 雅可年、岡部 眞紀子、小玉 智子、角田 学、福田 和昭、松井 初代、監事:井上 肇、王隠堂 政見
(TCC事務局長・福田和昭)
日時:6月23日(日) 13時〜16時
場所:尼崎女性センタートレピエ
尼崎市南武庫之荘3-36-1
費用:300円
参加者:地域のケアに関る方
内容:人の体の動きをよく見る事。椅子からの立ち上がり動作・座り直し・移乗
お申し込み・お問い合わせ:
あしすと武庫之荘
TEL:06-6433-8487
下記の日程で2013年度総会を開催します。
記念講演は米沢市避難者支援センターおいで事務長の上野寛さんをおまねきして、3年目を迎えた東日本大震災と、避難者のいまをお話いただきます。
ぜひご参加ください。
※なお 正会員のみなさまには別途、案内を送付しております。
日時:6月15日(土) 13:30〜(受付13:00〜)
会場:西宮市市民交流センター(西宮北口駅下車徒歩5分)
内容: 議案審議13:30〜14:30
記念講演14:45〜16:00
米沢市避難者支援センターおいで事務長 上野寛さん
「福島を離れて3年目を迎えたいま」
※修了後に懇親会を予定しています。
5月19日(日)コミスタ神戸(神戸市中央区)に於いて、ミュージックセラピーグループハーモニーの第11回定期総会を開催しました。会員66名のうち書面議決を含め60名が出席し、全ての議案が可決承認され2013年度の活動がスタートしました。
今年度の活動方針は「〜みんなでハーモニーを考え・育てよう〜」です。昨年度までの「〜みんなで教え合い、学び合い、育ち合う ハーモニー〜」から一歩踏み込んで、今まで学んできたことを基に、これからのハーモニーをどのように運営し、ハーモニースタイルの活動をよりよい活動に高めていくのかを会員全員がしっかり考えていく1年としました。
その第一歩として学習会に外部講師を招きます。外部講師の方と協力して、外から見たハーモニースタイルを評価していただき、そこから学んだ事を会員自信が自分のものとして日々の活動に役立てていければと考えています。
二つ目はソーシャルコート神戸北での活動です。昨年3月から定期的にソーシャルコート神戸北でハーモニースタイルのミュージックセラピーを行っています。
《ハーモニースタイル》とは、音楽を使って一人ひとりの参加者の方に寄り添い、支え、その人が持っている、眠っている力を引き出し、楽しい時間を過ごして頂く事です。
ソーシャルコート神戸北では、管理者の方が《ハーモニースタイル》を理解し、良さを認めて下さり、「〜地域ボランティアのための〜第16期ミュージックセラピーボランティア養成講座」には職員の方3名が受講されました。ミュージックセラピーの時にはその3名を含めた全員が職員研修として参加いただいていますので、より効果的な楽しい時間を共有する事が出来ています。
ソーシャルコート神戸北での活動はハーモニー会員であればだれでもが参加できます。今まではその様な活動場所がなく、活動を通しての会員同士の交流の場がなかったのですが、ソーシャルコート神戸北では、普段一緒に活動が出来ない会員同士が一緒に活動をしています。
ハーモニースタイルのミュージックセラピーの活動には「正解」は有りません。
普段、一緒に活動出来ない会員のミュージックセラピーを体験できる事は非常に有意義であり、各自のスキルアップには欠かせない事です。この様な活動場所がある事はハーモニーにとって非常に喜ばし事です。
今後もこの関係を大切にハーモニースタイルをより一層高めて行きたいと考えています。
(ミュージックセラピーグループハーモニー代表・松井初代)