7月27日、東日本大震災全国ネットワークの主催で「広域避難者支援ミーティングin近畿」が大阪で開催されました。
都市生活コミュニティセンターでも関西に避難された方を対象に「リフレッシュカフェ」を隔週で開催していて、2、3人から多いときでは10人近くの参加があります。
近畿圏で県外避難者支援に取り組んでいる方々と交流し、現在の課題は何か、他ではどんな支援が展開されているのかを話し合ってきました。
印象に残ったのは、奈良に避難された方の言葉。事業主への支援がないことの他に、「必要なのは避難した人たちが交流する場」「一方的な情報提供で終わってしまうのではなく、集まった人たちが話し合える場が欲しい」「避難者同士の交流を支えてほしい」と語られていました。
関西学院大学災害復興制度研究所の関さんからは、西宮市の行政の取り組みが報告され、個人情報の壁や、避難者向け支援住宅の入居率が意外に低いことなどが紹介されました。
関学復興研は西宮市内で県外避難者の支援活動を行っているということで、情報交換し、よりよい支援活動につなげていきたいと考えています。
避難された方々に寄り添い、信頼を築くことは時間がかかりますが、改めてその大切さを確認しました。
(TCC事務局長・福田和昭)
理事*小玉智子(生活クラブ都市生活理事)=6月総会より就任
「見たくない物は見えない。」先日の福島原発事故調査委員会報告での言葉ですが、私自身、最近見えない物が増えてきた。
ほこり、汚れ、雑草、これらは特に見えない。要するに単なる怠け者なだけですが、これが便利なことに気がついた。掃除を毎日しなくても部屋はきれいし、庭にえのころ草が生えていてもナチュラルだし。
人は年を重ねるにつれて、楽に生きていけるようにうまい具合にできているんだ、とわかった。
ただ人と地域を結び、人とのつながりを大切に活動するTCCの理事として人の心が見えなくならないよう、この部分は研ぎ澄ませていきたいと思っています。
◎都市生活コミュニティセンター役員
理事長:林 佳子、副理事長:佐々木 京子、理事:池田 啓一、石川 雅可年、岡部 眞紀子、小副川 久代、小玉 智子、角田 学、福田 和昭、監事:井上 肇、王隠堂 政見
今日は「支援・カンパのお礼と震災後の神戸を学びに来ました。」の挨拶から講演が始まりました。昨年の3月11日金曜日2時46分は電信柱がメトロノームのように揺れた後、当事者は停電のため情報が届かなかったのは神戸と同じでした。それでも待ってる組合員さんがいるので月曜日から配達し「配給場所に並んでいる時に被爆」するので自宅への配達と「毎週ニュース」の発行は大変喜ばれ信頼を増したそうです。
郡山は原発から60k離れているので大丈夫だと思っていた。
相馬新地へ覚悟を決めて荷物を持って行ったがこちらは2マイクロシーベルトと低く、福島市へ逃げた人の方が20マイクロシーベルトと高かった。
「母と子」が出て行く(逃げる)家族や地域と断絶してる辛さ……
「子どもは逃がしたい」「福島に戻りたい」不条理の中で生活してます。「学校は除染しているのでまだ良いが家にいる幼い子の方が危ない!」除染しても山から放射能が降って来る。
このような中で少しでも安心できるように「子ども向けセット」を配達している。高齢者の引き籠りを防ぐため希望を込めて「青空市」を始め、自立のさまたげにならないように品物は無料にしなかった。
原発反対運動の人達とネットワークの輪を広げ情報発信し、行政に対して圧力を掛けて行きたい。原発の責任をだれもとらないので告訴した。
福島は今現在も「原発=戦場の中」にいて確実に命が傷ついています」の言葉に私達は「フクシマ」を忘れて原発事故が無かったことにしてはいけない!
一人一人「自ら考えて行動しよう!」と改めて思いました。
(都市生活コミュニティセンター理事・小副川久代)
ソーシャルコート神戸北では毎年、生活クラブ都市生活の生産者でもある王隠堂農園のご協力を頂いて、梅干しづくりをするのが恒例になっています。7月7日に塩漬けした梅干しを、7月26日に樽から取り出します。土用干しです。まず若手の入居者さまによる取り分け、そしてお集まりのみなさまでザルに広げる作業。完成したものを南側へ土用干しという段取り。今年は天候にも恵まれ、おいしく漬かりそうです。
都市生活コミュニティセンター(TCC)のボランティア部会では、「ボランティアの仲間を増やす」「ボランティアの活動の層を広げる」ことを課題としてきました。
まずは出会いと学びの場をつくることから始めようと、半年前から今回の企画を練ってきました。
対象は団塊の世代を中心とした熟年者。今回のセミナーで知り合った方が、さらに継続して企画を立ててくださるようなつながりができればとの期待も込めつつ、テーマを決めました。
チラシを配って受付を開始すると、15名の応募がありました。多くは会場の西宮近辺の方々ですが、中には神戸市西区や長田区からの参加者も。
初回の「健康体操」は、神戸親和女子女子大学名誉教授の曽和光代さんをお招きしました(左上写真)。曽和先生はソーシャルコート神戸北でも、入居者向けの健康体操を実践されています。今回はさらに若い世代ということで、先生も張り切って、汗ばむくらいのメニュー。最後はボールを使ったミニゲームでどっと盛り上がり、笑顔広がる中での滑り出しとなりました。
2回目の「生前契約」は、大阪のNPO法人ほっとサポート理事長の久保下多美子さんが講師(右上写真)。ご自身の体験を交えて、どのような場面で生前契約が活きるのかの話題に、みなさん熱心に耳を傾けていました。全体の質疑応答のあと、個別に相談に伺う受講生の姿も。
3日目の「芸能修行」は、何か一芸を持っていたら、地域に出て行きやすいということで、バルーンアートの修行を組みました。講師は兵庫県警甲子園署の巡査部長である米田純平さん。ユニークなお巡りさんとして新聞に紹介されていて、講師をお願いしたら安全講話付きの公務で駆けつけてくださいました。風船を伸ばしたり結んだり、苦戦する人もいたようですが、最後はかわいいプードルが完成しました。
講座終了後の茶話会では、またこのメンバーで集まって何かをしたいと盛り上がりました。秋以降の展開に期待です。(TCC事務局長・福田和昭)