6月16日に西宮市勤労会館で都市生活コミュニティセンター(以下、TCC)第11回通常総会が行われました。正会員総数38のうち25名が出席しました(書面議決含む)。審議は以下の4つの議案について行われ、全ての議案が可決承認されました。
◆第11回通常総会議案
第1号議案 2011年度事業報告および収支決算
第2号議案 2012年度事業計画および収支予算
第3号議案 理事の改選の件
第4号議案 会費の改定の件
理事の改選では、高岡敦子理事が退任し、小玉智子氏が新たな理事に選任されました。
会費の改定では、団体正会員の会費を法人と法人以外の2区分を設定し、法人以外の年会費を40口(1万円)以上としました。また個人賛助会員の年会費を6口(3000円)以上としました。個人賛助会員の会費のお知らせと理由につきましては、次号の機関紙でお知らせいたします。
◆2012年度計画のあらまし
◎介護保険事業
訪問介護事業のサービス提供時間数は、2010年度はピーク時の97%まで回復し、2011年度もそれを維持しました。地域別では垂水管内の神戸北の利用時間数が増加する一方、武庫之荘の減少が顕著になっています。2012年度は介護報酬の改定があり、これにともなって支援内容の見直しを行い、より適切なサービスの提供に努めます。「あ・し・す・と」は、近隣居宅介護支援事業所の連携を強めて新規利用者の獲得を図ると共に、メンバーの資格取得や研修を通じて、事業所の基盤強化を図っていきます。また念願の居宅介護支援事業所の開設を目指し、準備にかかります。「あしすと武庫之荘」の訪問介護は、地域住民や医療機関等へ情宣を行い、利用拡大を目指します。居宅介護支援では、それぞれの地域に根ざした活動を広げ、事業の発展を目指します。
◎施設管理事業
ソーシャルコート神戸北(高齢者専用賃貸住宅)運営事業は、入居者の方々へのトータルなサービス提供を行い、引き続き安定化に努めます。
◎ボランティア部門
2011年度に引き続き、東日本大震災の被災地支援活動を、生活クラブ都市生活・エスコープ大阪の組合員とともに取り組みます。
「ボランティアに参加する人を増やす」「ボランティア活動の幅を広げる」をテーマに、ボランティアの養成講座や社会的課題を扱うセミナーを開講していきます。
◆会場の質疑から
介護保険事業については、「あしすとの今後の姿が見えてこない」と質問があり、長期的な見通しは今後改めて検討したいと回答しました。
ソーシャルコート神戸北については「事業のゴールをどのように描いているか」と質問があり、運営会議で現在検討中だが、施設長からは地域を巻き込んだ事業の提案をしていきたい、サービス統括からは自分たちがどのように暮らしていくかを見つけていきたいとの回答がありました。また「入居率が高くなり、見守り体制の強化の一貫として看護師の増員を検討しているとのことだが、早期に実現してほしい」などの意見も頂きました。
会費の改定については、会員を説得するだけの理由説明をする用意があるか、会費の税額控除はどうなるのかといった質問・意見を頂きました。
法人設立11年目となり、都市生活コミュニティセンターの目指す先を改めて見定める機会となった総会でした。スタッフ一同一層奮起していきますので、引き続き会員の皆さんのご協力をお願い致します。
(TCC事務局長・福田和昭)
生活クラブ連合会に参加する生協を母体とする福祉事業団体は、全国におよそ655ヶ所の事業所があり、1万4千人を超えるメンバーが地域福祉の充実に取り組んでいます(2011年現在)。そうした福祉事業に携わっているメンバーをはじめ、志を同じくする人たちが全国から集まり、2年に一度、交流集会を開いています。
2012年度は関西(大阪府堺市)が会場となり、「今こそ相互扶助を考える」をテーマに、8月24日(金)・25日(土)の日程で行われます。関西の生活クラブの仲間で実行委員会をつくり、都市生活コミュニティセンターも参加しています。初日は基調講演と交流会、2日目は4つの分科会を企画し、そのうち東日本大震災支援活動についての分科会を生活クラブ都市生活とともに担当しています。オプションの施設見学では、エスコープ大阪が運営するディサービス施設や、尼崎の阪神共同福祉会が運営するグループハウスを訪問します(右写真=下見の様子)。
地域の福祉を自分たちの手で担っている事例がたくさんあります。ぜひご参加ください(問い合わせ:都市生活コミュニティセンター0798-36-6679)
東日本から関西に避難してきた方々が集える場所として、昨年10月より西宮市市民交流センターで「リフレッシュカフェ」を開催してきました。
3月末で一旦お休みしていましたが、西宮市内の避難者数が減っていないこと、また避難されている方の多くが母子で生活されている事を鑑みて、親子に対象を絞った形で、再開することにしました。
5月14日の再開第一回のカフェには、2組4名の避難者の方々が参加。
いっしょにおにぎりを作ってお昼ご飯を食べたりしながら、避難生活のことなど、さまざまな話題に花が咲きました。今後、月2回のペースで開催していく予定です。
4月11日と12日の2日間、生活クラブふくしまの大津山理事長をお招きし、11日は都市生活(上写真)、12日はエスコープ(右写真)で、震災の影響と被災地の現況のお話をして頂きました。企画は都市生活のつながるカンパをもとに行われました。
淡々と語られる震災発生以来、福島でおこった出来事。参加者の関心の多くは原発事故の影響に寄せられました。福島で起こったことは、日本のどこかでも起こりえたこと。元通りになるまでには長い時間がかかりますが、心のどこかに福島のことを留めておいてほしいと話されました。
大津山さんの報告のあと、都市生活コミュニティセンターの福田事務局長が、この1年間に都市生活・エスコープ・都市生活コミュニティセンターで連携して行ってきた支援活動の報告をさせて頂きました。
気持ち引き締め一体に
W.Coあ・し・す・と代表 松尾康江
5月20日に新長田勤労市民センター別館にて、都市生活ヘルパーステーションあ・し・す・と、あしすと武庫之荘の第4回通常総会を開催しました。当日はお天気にも恵まれ、総会にふさわしい日和となりました。
特別ゲストとして、神戸学院大学の医療リハビリテーション学科教授の備酒先生をお迎えし、班ごとの研修発表では、少し辛口のコメントと介護現場でのウソ、ホントを事例をまじえてお話していただきました。
中でも、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションのお話はたいへん興味深く、参加メンバーの中には利用者さんのお顔を浮かべながら聞いていた方もいたのではないでしょうか。日々の現場での行動を改めて見直したり気付かせてくれる貴重なお話でした。
またあしすと垂水には、ヘルパー研修中の組合員さんの参加もあり、今期に向けてメンバーの気持ちも引き締まったのではと思います。
午後からは、お寿司、オードブルに加え、都市生活の消費材であるスィーツも並びなごやかな交流会となりました。
垂水、武庫之荘のメンバーは、総会の一年に一度の顔合わせだけですが、回を重ねるごとに皆があしすとのメンバーとの想いを強く持ち一体となりつつある様子は、とても心強く感じます。活動する地域は違っても、あしすとのメンバーとして心ひとつに頑張っていければと思っています。
いつも考える事業所
W.Coあしすと武庫之荘代表 高橋綾子
「住み慣れたところで今まで通りの生活を続ける。」「利用者のために」 あしすと武庫之荘・あしすと垂水のワーカーズの総会の言葉です。5月20日の総会にて全員心を一つにして今年度が動き始めました。
年々厳しくなる介護保険の現場でプロの介護職として利用者にどう関っていけばよいか。豊富な好奇心と探究心をもち、なぜこうなのか利用者のことを理解する努力はいつもしていかないといけません。
あしすとは、いつも考える事業所です。常に自分を磨いている事業所です。「何のために?」それは前記のとおりです。年に1度の総会では、両事業所のヘルパーさんが主役となり、1年間かけて仕事や研修で積み重ねてきた成果を見せてくれました。大変頼もしく、まぶしい総会でした。お互い切磋琢磨しそれぞれの地域でまた活躍すると信じています。
今年度武庫之荘では、一人ひとりが自分を見つめ直し、介護職としてどう成長したらよいのか考ることにしました。普段の仕事の色々な場面で疑問や不安、または発見があります。自分だけの「?」にしておくと進歩はありません。 皆で出し合い、またより深く学習することで成長に繋がります。自分だけの成長にとどまらず、事業所のメンバー皆の成長に繋がって行きます。武庫之荘はずっとそうして成長を続けてきました。他の事業所には無いあしすとらしい強みだと思います。
武庫之荘の地域に根ざして早10年が過ぎました。この地域に無くてはならない事業所に成長できているでしょうか。あしすとを選んでよかったと言っていただけるようこれからも頑張って参ります。